東大のクソ学科の話

僕は東大を卒業して社会人2年目である。今日は未だに僕の精神を蝕む進振りの失敗について書く。

進振りとは定期試験の平均点でその後進学する学部等が決まる東大のシステムである。


僕は心理学志望だった。点数はギリギリ足りるか足りないかくらいだった。

進振りのシステムは割愛するが合理的に考えればとりあえず志望を出してダメだったら違う学科に出せばよかった。

しかしもともと鬱っぽかった僕はなぜかどうせ志望を出しても通らないという思いこみが激しく、宗教学という謎学科を志望し、そこに進学した。新興宗教にハマる人の動機を探ろうとか思っていた。

これが大失敗だった。

進学して初めに、初学者向けの講義があった。そこでは宗教学の研究例を数個見せられた。そして毎回自分も研究テーマを考えなさいと言われて書いて提出していた。

しかし僕は混乱していた。何で一番初めの授業で、何もその分野について勉強してない状態で、研究テーマを決められるのか。また、宗教とは何かという問いに対して「それは定義できない」というスタンスをとるのが更なるこの学問の意味不明ポイントだった。これによって研究対象は曖昧模糊とした「宗教的なもの」になるのだった。わけわからない。

さらに、研究手法も紹介されたが、結局文献の読み込みから実験まで、何でもありということらしかった。それはわかるが、カリキュラムには特に統計とか調査とか実験とか教えてくれる授業は無い。それも自分で勉強するのか?だったらこの学科が教育機関として存在する意味は何なのか。

また、その後の授業も教授たちが雑多なテーマですごく限られた分野の話をしていたため、最後まで宗教学という学門の全体像をとらえることはできなかった。

というわけで、僕は適当にテーマを設定して適当に本を読んでまとめて卒論を1週間で書いて卒業した。

まったくもってクソだったなと思って今も後悔しているという話。